私が魔法を使えたら
私が魔法を使えたら
背中に羽根を付けるだろう
朝になったら
太陽が顔を出す前に雲の上まで上がり、
夜になったら
曇り空の上まで上がり、
美しい太陽の神秘さを、
煌めく星空の美しさを、
味わい尽くすだろう
私が魔法を使えたら
世界中にある全ての武器を
一輪の花に変えるだろう
その花は持つ人の心の芽、
慈悲の芽
優しさの芽
感謝の芽
愛の芽が
見る見るうちに育っていく
その花を受け取った人は、
その花を差し出してくれた人の、
心の芽を全身で感じ尽くす
自他共に幸せを願う気持ちが溢れ出し、
互いに笑顔でいられる優しさが溢れ出し、
この世に産まれてきたことへの感謝が溢れ出し、
自分への愛、人間への愛、自然への愛、
動物への愛、空気への愛、全ての生き物への愛、地球への愛が
胸から解き放たれたかのように溢れ出す
私が魔法を使えたら
私は枯れることのない愛の泉を
私の心に溢れさせたい
魔法が使えなければ
羽根を得ることはできない
武器を一輪の花に変えることもできない
けれど、
毎日自然を感じ、その神聖さや美しさを味わうことはできる
一輪の花を与えるように、
自分の心の芽を育て、
慈悲、優しさ、感謝、愛を持って
人や生き物や地球と関わることはできる
魔法が使えずとも叶えることができる
そう私は信じてる。